地鎮祭とは、建物を建てる前にその土地を守っている氏神様から土地を利用する許可を得ることで、建築工事中の安全を祈願する儀式です。
その中でも特徴的なこととして以下の3つの行事が行われます。
1つ目は、祓いの行事であり、四方祓いの儀と称して、祭場四方の敷地を大麻で祓い、半紙と麻を切って作った切麻などを撒き、祓い清めます。
2つ目は、起工の行事であり、刈初の儀(かりぞめ)・穿初の儀(うがちぞめ)と称して、施主・施工者が忌鎌(いみかま)・忌鍬(いみくわ)・忌鋤(いみすき)などにより、草を刈り、地を穿つ(掘る)所作を行い、神様に工事の開始を奉告します。
3つ目は、供え物の行事で、鎮め物理納の儀と称し、神霊を和め鎮める為に鎮物の品を捧げて、工事の無事安全を祈念します。
一、修祓(しゅうばつ)
お供えものを始め玉串や参列者をお清めします
一、降神(こうしん)
神籬(ひもろぎ)に工事の神様・土地の神様・神社の神様をお招きします
一、献饌(けんせん)
お神酒と御水の蓋を取り、お供えします
一、祝詞奏上(のりとそうじょう)
工事の安全を祈念し、地鎮祭祝詞を奏上します
一、四方祓い(しほうはらい)
建物の四方と中央をお清めします
一、土地清祓い(とちきよはらい)
土地の四方と中央に米・酒・水をまいて皆様でお清めしていただきます
一、玉串拝礼(たまぐしはいれい)
玉串をお供えして工事の安全を祈願します
一、撤饌(てっせん)
お神酒と御水の蓋をしめ、お供えをお下げします
一、昇神(しょうしん)
神籬にお招きした神様をお送りします
一、御神酒拝戴(ごしんしゅはいたい)
地鎮祭を寿ぎ、工事の安全を祈願し、神様にお供えした御神酒を頂きます